世界各地を旅するサーカス団員になる方法とは?
米ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユのように、常設しているサーカス団もありますが、大半は移動型のサーカス団です。世界各地を巡回してサーカス団員として働くことはなんだか楽しそうに思えますが、実際そのライフスタイルには、必ずしも誰もが持っているわけではない献身的な努力と粘り強さが必要です。サーカスショーのために働くだけでなく、サーカス団という社会の中で生活しなければならないのです。例えるなら、毎日キャンプに行くのと同じようなもの。毎週、新しい場所で新しい人と生活する覚悟が必要なのです。
このような変化が大きいキャンピング生活では、都市によって気候や犯罪の度合いが異なったり、標高の違いによる基本的なライフスタイルが大きく異なったりします。なので、どんな環境に陥っても、常に調整する覚悟が必要です。決して贅沢な暮らしはできないことを覚悟しましょう。それどころか、停電で暖房が使えない、水が出ない、食べ物がないところさえあるかもしれません。もちろん、同じ団員と助け合うこともできますが、このような状況でも自分のことはせめて自分でこなせるようにしておく必要があるでしょう。
方法その1
本気でサーカス団員になりたいなら、まず、15ドルばかりを貯めて、サーカスショーの格安チケットを購入しましょう。ほとんどのサーカスでは、プレショーが行われたり、出演者に事前に会えたりできます。その空いた時間を利用して、現在のサーカス団の募集職種や採用方法、応募したい際の連絡先など、いろんな情報を手に入れてみてもよいでしょう。こうした情報を聞く相手は、出演者に限定する必要はありません。サーカスの売店の人、フロアクルー、アニマルクルー、音響技師、その他にも様々なスタッフが働いています。とにかく、開催地で知り合った人すべてに聞いてみることです。ほとんどの人は、少なくとも連絡できそうな人の名前を教えてくれるでしょう。
方法その2
格安チケットでも買いたくない人は、別に買わなくても大丈夫です。サーカスが開催している場所をぶらつくだけでも構いません。サーカス団員かどうかは、IDカードや作業着で識別でき、開催地の周辺エリアにて彼らと遭遇できる可能性は十分にあります。サーカス関係者と思われる人を見かけたら、勇気を出して近づいて、現在の仕事について、または新たに仕事を手に入れるための連絡先について尋ねてください。ほとんどの人は、興味を持ってくれて、少なくとも話に耳を傾けてくれるでしょう。
上記の2つの方法をトライしてもダメであれば、SNSを活用して人脈を広げることをオススメします。サーカス団やその業界に詳しい人と知り合いになるのです。
実際、ある都市から他の都市へと、特定のサーカス団を追って移動するグループがあるそうです。その好例が、「Circus Fans of America」です。彼らのウェブサイトは誰でも無料で閲覧することができ、人気サーカス団のニュースやイベントの優れた情報源となっています。このグループに参加して友達を作れば、どのサーカス団がいつどんな職員の募集をしているかという情報も得られるでしょう。
さらには、サーカス団のファンサイト、Facebookグループ、Twitterアカウント、ブログ、その他何でもいいので、とにかくインターネットで情報源を探してみてください。サーカス団で働く従業員のほとんどは、SNS上でキャリアをオープンに公開していて、簡単に見つけることができます。もし空中曲芸師になりたいのであれば、空中曲芸師と友達になりましょう。アクロバティックな能力はないけれども、サーカス団で働きたいのであれば、売店のスタッフやフロアクルーの誰かと友達になりましょう。
有名なサーカス団となると通常、新入社員のポジションがいくつかありますが、いつ空きが出るかはわかりません。空きが出るとほぼ同時に募集情報をゲットするためにも、やはりサーカス団の内部にコネクションを作ることが大事です。